分子整合栄養療法カウンセラーで歯科衛生士のPUNIです。
昔から”病は気から”ということわざがありますが、最近、このメカニズムが医学的に解明されてきました。
人は、「不安を抱くだけで病気になる」というのです。
健康な人と不健康な人の違い
実際に、病院にはがんと診断されても、まったく自覚症状のない方がたくさんいます。 一方で、医学的には病気にかかっているわけではないのに、いつも免疫力が低く、風邪をひいたり、体調不良に陥ったりして苦しんでる人がいます。 「脳が不快なこと」をやめれば健康になるp5
その差はどうして生じるのでしょうか。
その原因として着目されたのが、脳の一部である“扁桃体”。
扁桃体が不安や恐怖という「不快な刺激」を受けることで、自律神経を乱し、免疫力を下げる要因として働いていることが分かったのです。
扁桃体とは
扁桃体は、私たちの脳の中で「不安や恐れ」に関わる重要な部分です。
扁桃体がなくなると、私たちは恐れや不安を感じなくなってしまいます。
私たちは身体の調子が悪いときや、元気が保てないときに不安を感じます。
その不安をつくりだしている場所が、脳にある“扁桃体”です。
病気や健康のことに限らず、心配事や不安を意識し過ぎることで、私たちは自分の頭の中でさまざまなイメージを過剰に持ってしまいます。
この不安イメージが扁桃体を刺激することで、明確な「不安や怖れ」を生み出してしまいます。
これが「不安のメカニズム」です。
たとえば、あまり病気になったことがない人は、病気が日常的なものではないため、
悪いこととしてネガティブに考えすぎてしまうことがあります。
“最近、身体の調子が悪いな。何か病気が隠れているんじゃないか”
と考えて、夜も眠れなくなってしまったり、
“不調を感じてなかったのに、急にがんが見つかった。治らなかったらどうしよう…”
と、手当たり次第がんに効く情報を調べては、四六時中がんと“戦う”生活になってしまったり。
このようなことが「不安イメージ」=「ストレス」となり、漠然とした恐怖として、扁桃体に記憶されてしまいます。
その結果、健康が損なわれてしまうことにつながり、起こっていないさまざまな身体症状をさらに引き起してしまいます。
「病気が身体の健康を奪う」と考えてしまうと、不安や恐れといった感情を結びつけてしまいます。
しかし、そもそも病気や体調の乱れは、身体を整えるための反応であり、ネガティブに捉える必要はないのです。
「扁桃体」が乱れると免疫力は低下する
不安イメージを抱くことで扁桃体が刺激されると、その影響で
・自律神経の乱れ
・免疫力の低下
などの、健康に直結する不調を引き起こすということがわかっています。
扁桃体が乱れると免疫は低下する。
ようは、人は不安を抱くだけで免疫力が低下する、ということです。
そうなると、更なる病気をまねいたり、体調を悪化させることになりかねません。
実際の現場には、病気はそれほど深刻なものではないのに病状がよくない人もいれば、病気の状況のわりに穏やかに過ごされてる人も多くいます。 p51
つまり、がん患者でも病気になっていない人でも、「不安を感じているかどうか」で健康が左右されていたのです。
扁桃体が「快い」と判断する刺激を増やせば、健康でいられる
私たちは日々の生活のなかで、無意識のうちに「脳が不快なこと」を重ねており、維持するための免疫力を低下させています。 それがなかなか健康を維持できない主原因です。 p7
生活習慣を見直し、扁桃体を「強化」すれば、ある程度の不快な刺激を受けたくらいでは自律神経が乱れたり免疫力が低下することはありません。
扁桃体を整える生活
3つの「不快なこと」を、生活からなるべく排除することが重要と、筆者は述べています。
1.「皮膚から受ける刺激」を不快にしない
2.「目、耳、鼻、口から受ける刺激」を不快にしない
3.「腸から受ける刺激」を不快にしない
環境からの不快な刺激を避けること。
腸内環境を乱すような食事をとり続けないこと。
このことが、扁桃体を穏やかな状態へ整える秘訣なようです。
長くなりましたので、具体的な方法については、別途まとめます。
参考書籍:
