『糖質制限で調子が悪くなった』
『糖質制限で痩せなくなった』
『糖質制限してから疲れやすくなった』
『糖質制限で生理が止まった』
などなど、糖質制限でダイエットに失敗した女性は少なくないと思います。
私自身、糖質制限で失敗し、痩せにくく太りやすい体質になってしまいました。
そして、わたしのクライアントさんで多い悩みも
糖質制限をしてしばらくしてから調子が悪くなってしまったというご相談です。
過度・長期的な糖質制限は、女性には向いてない
過度な糖質制限は、女性…特に妊娠に備える年代の女性には向きません。
なぜかというと、女性ホルモンの分泌が高い時期は、妊娠する身体を維持するために栄養(特に糖質)への欲求が高まるからです。
そんな時期に糖質制限を行うと、身体は飢餓状態であると勘違いし、代謝を下げて省エネモードに切り替えてしまいます。
女性は生理前になるとインスリンの効きが悪くなり、より多くの糖質を欲しがるようにできています。妊娠に備え身体にエネルギーを溜め込もうとするのです。
そんなときに無理に糖質を控えるなんて、本能に逆らっているようなものです。
この省エネモードは、甲状腺のホルモン低下によって起きる身体の防衛反応です。
この甲状腺機能が低下すると、とても厄介。すぐには元には戻りません。
- エネルギーを作りだせないので疲れやすい
- 冷え性、寒さに弱い
- 消化不良、低栄養でむくむ
- 便秘になる
- 記憶力低下
省エネモードでは妊娠できない
そして、それ以上に困ることは、
妊娠できなくなること。
甲状腺機能が低下すると、乳汁分泌ホルモンが分泌され、授乳中と同じ身体の状態になります。この状態を高プロラクチン血症と言います。
飢餓状態の時に妊娠させない生物としての本能です。
妊娠を考える女性には、適度な糖質は必要
そんな理由で、女性のダイエット目的の過度な糖質制限は個人的にはおすすめしません。
特に生理前は適度に糖質を摂ったほうが血糖値も安定し無駄な食欲も抑えられます。
https://body-health-mind.com/seirimae-diet-4mechanism/
糖質過多の人や肥満の人は少し控える必要があると思いますが、そうでなければ無理な糖質制限はやめましょう。
身体の機能を崩すだけです。
糖質制限で痩せなくなるには理由があります。
参考になれば幸いです。
