今では、どこでも本当に美味しいコーヒーが、手軽に飲めるようになりましたね。
私もコーヒー大好きです。芳ばしいコーヒーの香りと程よい苦味に癒しを感じ、ホッとします。
また、朝はコーヒーを飲まなければ始まらない、という人も多いと思います。
カフェインには、眠気を覚まし、集中力を高めてくれる働きがあります。
しかし、その働きの反面、身体には負担がかかるということを、みなさんはご存知でしょうか?
毎日4杯も5杯も飲んでいると、疲労が抜けなくなったり、睡眠が浅くなったり、太りやすくなる、ということがわかってきました。
コーヒーに含まれるカフェインは、身体にとっては癒しではありません。
ここでは、コーヒー好きな方にこそ知っておいて欲しい、カフェインの作用についてお話ししたいと思います。
飲めば飲むほど元気を奪う、カフェインの作用
1、覚醒作用とは「ストレス反応」
最も知られているカフェインの作用といえば、「覚醒作用」です。
仕事や勉強中の眠気や集中力が切れた時にコーヒーを飲む人が多いと思いますが、これは眠気や疲労の原因を取り除いている訳ではなく、脳の中枢神経を興奮させて、身体に無理をさせているだけです。
カフェインは直接、副腎という、ホルモンを作り出す臓器を刺激して、興奮系ホルモンであるアドレナリンを放出させます。
アドレナリンは、脳が心身への危険を感知することで分泌されます。
ストレスを与えられるとアドレナリンとコルチゾールの異常分泌が行われますが、 カフェイン摂取によるアドレナリンとコルチゾールの分泌量は、ストレスを与えられた時と同量程度になります。
身体にカフェインが入ると、ストレスを感じたときと同じ反応が起こる、ということです。
2、ドーパミンが増加し、やる気が出る
ドーパミンはやる気を起こさせる神経伝達物質です。
疲労症状の例としてやる気やモティベーションの低下がありますが、カフェインはこのやる気物質であるドーパミンを増加させます。
この効果は、短期的に見ると魅力的な作用です。
しかし、一時的に神経伝達物質を強制的に増やしているだけですので、根本的な疲労回復にはなりません。
あと一息頑張りたい時、リフレッシュして脳を働かせたい時の一つの手段として考えましょう。
慢性的に摂取するのはおすすめしません。
3、睡眠障害
また、疲労回復の要となる睡眠にも影響を及ぼします。
カフェインと睡眠に関する各種研究においても、睡眠6時間前にカフェインを摂取すると、 睡眠の質及び量の両方が減少する、と明らかにされています。
通常の成人が体内でカフェインを半減するのにおおよそ6時間かかり、カフェインの効果が消滅するのに8~12時間、 完全に除去するのには数日を要します。
カフェインの影響は、思うよりずっと長いのです。
4、太りやすくなる
コルチゾールの過剰分泌は筋肉を分解し、基礎代謝を下げてしまいます。
加えて、コルチゾールはセロトニンの分泌も抑制してしまうため、満腹ホルモンも出にくくなってしまうため、食欲を抑えにくくなります。
また、カフェインの過剰摂取により睡眠不足になった場合、ダイエットの大敵であるグレリンの分泌が増え、満腹を感じるレプチンの分泌が減ってしまうので、必要以上にたくさん食べてしまいがちになり、太りやすくなってしまうのです。
アドレナリン過剰分泌で起こる“副腎疲労”
アドレナリンが分泌されると、血糖値や血圧が上昇するめ、眠気や疲労感はなくなり、一時的に元気が回復したよに感じます。カフェインは、いわばドーピングです。
この繰り返しは副腎を酷使するため、心身ともに元気を奪う、身体には良くない習慣なのです。
コーヒーを飲まなければやる気が出ない、朝目が覚めないという方は要注意。
すでにあなたの副腎は疲労しているのかもしれません。
副腎疲労とは?記事は近日公開予定
この記事を読んで『コーヒーを控えよう』と思った人も、きっといると思います。
しかし、すでに1日にコーヒーを5〜6杯飲む人や、栄養ドリンクを頻繁に飲む人は、相当、副腎が疲れていますから、急に止めると起きられなくなったり、具合が悪くなったり疲労感で動けなくなることもあります。
カフェインに依存している、と自覚できている人は、急に止めるのではなく、徐々に控えていくということが正解です。
最後に
コーヒーはとても美味しいですが、あくまで嗜好品です。
リラックスするつもりが、交感神経を刺激していることをお忘れなく。
最近では、カフェインレスのコーヒーも増えてきました。
カフェインレス(デカフェ)が飲めるお店!NAVERまとめ
https://matome.naver.jp/odai/2147299106391881901
お家でも美味しいコーヒーが飲めます。私が好きなのはマウントハーゲンのカフェインレスのオーガニックコーヒー。香ばしく本格的な味なのに、水でもさっと溶けるのがお気に入り。
私は兄弟夫婦のお宅にお邪魔するときは決まってこれ。妊娠や授乳中の友人へももちろん、ちょっとした手見上げに喜ばれます。
iHerbでも購入できますし、私はアマゾンでお得に定期購入しています。
スターバックス、タリーズ、上島珈琲店など、大手コーヒーチェーン店でも、美味しいデカフェコーヒーを提供しています。コンビニでも、ローソンではデカフェコーヒーを買えるようになりました。
これらのカフェインレスコーヒーを上手に取り入れるのも、カフェインの摂り過ぎを抑えてくれますね。
カフェインの作用をしっかり理解し、カフェインを多く含むコーヒーは、休日の楽しみや、ここぞという時に集中力を高めるための一杯にすることをおすすめします。
