こちらの記事でセロトニン不足について解説させていただきましたが
DHA・EPAの不足でも、セロトニン低下の原因になり得るということがいわれているそうです。
ここでは、オメガ3系脂肪酸と神経伝達物質の関係についてお伝えします。
細胞膜の流動性と神経伝達
EPAとDHAは不飽和脂肪酸の一つで、とても柔らかいという性質を持っています。
細胞膜の流動性は、わたしたちの食べたものに組成を依存しており、トランス脂肪酸や動物性脂ばかり摂っている人は、
細胞膜が硬くなり、「膜の流動性がない」状態になります。
細胞膜を構成するリン脂質には、多くの受容体が存在します。
中でも、脳細胞膜に大きな役割を持つ受容体は神経伝達物質の受容体です。
細胞膜が硬いと、セロトニンがうまく分泌できない
脳細胞膜に流動性がないと、セロトニン受容体は、
セロトニンと結合する能力が著しく低下するそうです。
逆説的に言えることは、オメガ3系脂肪酸を増やして細胞膜を柔らかく保つことは
セロトニン合成、貯蔵、放出、受容体の機能を向上させることにつながるようです。
オメガ3系脂肪酸を摂取しセロトニンが活性化されると、攻撃性が減る
『イライラしやすい』
『不安感が強い』
『キレる』
などの攻撃性が強い場合、
アドレナリンやノルアドレナリンの過剰症状であることが多いのですが、
1.5g /日のDHAを9週間摂取した人たちは血漿ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)濃度が低下したそう。
つまり、オメガ3脂肪酸を増やしセロトニン分泌が活性化されると
相対的にノルエピネフリン(ノルアドレナリン)が減り
攻撃性が減るのだそうです。
イライラしやすい時は、油を変えて、脳を柔らかくしよう
現代の日本人は、加工品の普及や欧米化の食事で、良質の油は意識しないと摂取しにくい食生活なのではないでしょうか。
さば缶一つでも、成人一日摂取量を補うには十分量含まれていと、吉富信長さんはおっしゃっています。
亜麻仁油・えごま油だったらティースプーン1〜2杯で補ます。
ぜひ、毎日の習慣に取り入れて、幸せ脳を維持しましょう。
参考になれば幸いです。
今回の記事は、12期分子栄養学実践講座
『カラダに優しい油の選び方・摂り方』 講師:吉富信長さん
の講義内容を参考にさせていただいています。
吉富さんはYoutybeでも、とても有益な健康情報について発信しています。
わたしも参考にさせていただいております。
“本当の栄養・健康情報を知りたい”という方はぜひ、
『栄養チャンネルNobunaga』をご覧ください。
