歯科衛生士で分子栄養整合医学カウンセラーのPUNIです。

寒い冬、乾燥の冬。皆さんはこんなことにお困りではありませんか?

  • 肌がカサカサ
  • ひび・あかぎれ
  • ドライアイ
  • 髪がパサつく
  • 風邪をひきやすい

その原因の一つは、皮膚や粘膜にうまく栄養が回らず、バリア機能が弱っているからです。

アウターからのケアだけでは根本的に改善しません。

ハンドクリーム塗りたくっても、いくらフェイスパックをしても、潤うのはその時だけ。

毎年繰り返す乾燥悩み。今年こそ、インナーからのアプローチで脱・乾燥女子を目指してみませんか?

この記事と出会ったなら、乾燥に揺るがない肌と、風邪知らずの身体を手に入れるチャンスです。

皮膚・粘膜を強くする栄養と、その栄養を肌まで届ける秘訣をお伝えします。

 

ビタミンAは粘膜を強くする


ビタミンAは、レチノール、レチナール、レチノイン酸の3種の総称です。

レチノール…血中ビタミンAの多くを占める。不活性型で輸送体

レチナール…目の網膜上の杆体細胞でロドプシンとなり、光の受容に関わる

レチノイン酸…細胞核内の受容体に結合し、細胞の分化に関わる

このように、それそれ違う働きを担っていますが、大まかに言うと皮膚の代謝粘膜の強化・免疫向上に必要な栄養素です。

ビタミンAは天然ではレチノールの形で摂取され、レチノール ⇒ レチナール ⇒ レチノイ ン酸 の代謝のステップを踏みます。

また、植物に含まれるβ(ベータ)-カロテンは、摂取すると、小腸上皮細胞でビタミンAに変換されるのでプロビタミンA(ビタミンA前駆体)と呼ばれ、ビタミンAの仲間に分類されます。

 

ターンオーバーを整える

引用:美しく生きるコミッティ

表皮のいちばん内側の基底層では、細胞分裂によって毎日新しいケラチノサイトが生まれています。 ケラチノサイトは、後から分裂する細胞に徐々に押し上げられて角層に達し、角層細胞に変化します。

このような細胞の分裂や増殖を亢進させる働きをしているのがレチノイン酸です。

このレチノイン酸が不足すると、未熟な細胞が角質層を形成することで、バリア機能が低下(不全角化)します。

 

ドライアイにも効果がある

ビタミンAが不足すると、角膜や結膜上皮が乾燥し、角質化します。

ビタミンAの補充で角膜上皮細胞の分化・増殖を促進させる効果により、損傷した角膜を修復したり、ムチンの産生を促したりすることでドライアイに対して有効性を発揮することがわかっています。

現代の人は、普段からパソコンやスマートフォンの使用で眼を酷使しているため、眼球が乾燥しやすく、粘膜のバリア機能が低下してドライアイになる人が増えているといいます。これは、レチノールやレチノイン酸の需要が増えていると言い換えることもできますね。気候による乾燥の影響を受けやすい人は、ビタミンAを積極的に摂ってみると良いかもしれません。

参考*http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0463009_01.pdf

 

コラーゲン生成・免疫強化にビタミンC


ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせない栄養素。

ビタミンCが充足しているとコラーゲンの生成が促進され、活性酸素を除去し、皮膚の色素を沈着させるメラニンの生成を抑えます。老化や皮膚がんを予防する効果もあります。

また、免疫を活性化し、粘膜の免疫力強化や風邪の予防にもなります。

しかし、ビタミンCはストレスや炎症、喫煙、アルコールの代謝で大量に消費されてしまいます。

消耗が激しくなると、皮膚まで届くビタミンCが少なくなり、肌の生成まで十分に供給されていな場合があります。

タンパク質+鉄+ビタミンCがコラーゲンの材料

食事で摂取したタンパク質は胃酸によりアミノ酸に分解され、そこに鉄とビタミンCが加わり、はじめてコラーゲンが合成されます。

コラーゲンは栄養の代謝産物。コラーゲンを食べても、胃酸により一度分解されてしまうため、そのままコラーゲンとして吸収されるわけではないのです。

 

肌荒れの原因にはビタミンB群不足を疑う


肌の健康に忘れてはいけないのがビタミンB群。その中でも注目したいのが下の3つの栄養素です。

  • B2…新陳代謝の促進、粘膜機能の維持
  • B6…ケラチンの生成(皮膚・髪・爪の健康)
  • ビオチン…皮膚炎の改善

 

ビタミンB2

ビタミンB2は脂質の代謝に使われるので、脂質をとる量が多くなるほど不足しがちになります。

不足すると皮膚や粘膜が敏感になり、目の充血、肌あれ、髪の毛の悩み、脂漏性皮膚炎、口内炎、口角炎などをおこします。

“肌は脂っぽいのに口元はカサカサする”なんて人は、ビタミンB2不足の可能性大。

ビタミンB6

ビタミンB6はたんぱく質の代謝に使われるので、たんぱく質の多い食事をしている人に需要が増えます。

髪・爪・皮膚など上皮細胞の材料となる成分であるケラチンは、タンパク質が体内でアミノ酸に分解されて作られる成分。

このケラチンを作る時に必要となるのがビタミンB6なのです。

ビタミンB6を摂取することで髪を作るために必要なタンパク質の代謝がよくなり、頭皮の新陳代謝も向上するので、髪に必要な栄養が行き届き健やかな髪を保つ事ができます。

ビオチン(ビタミンB7)

上記で説明したように、健康な肌、髪、爪の細胞を作るには、たんぱく質の代謝が必要。ビオチンは、体内でのたんぱく質の代謝を活性化するのに不可欠です。ビオチンが深刻に不足している人は、抜け毛、湿疹、爪割れなどが起こりやすく、サプリで不足したビオチンを補うと、それらの症状が改善します。

また、ビオチンは皮膚の炎症を起こす「ヒスタミン」という物質を抑制し、アトピーや皮膚炎を予防します。

 

コレステロール不足で肌カサカサ


バリア機能と肌コレステロールの関係

コレステロールは細胞膜の材料になります。

健常な角層では、細胞間脂質が理想的なバランスで層状に整列し、隙間がない状態でバリアを形成しています。肌コレステロールは、バリア形成に欠かせない成分です。

健常な角層では、細胞間脂質が「セラミド」が50%、「コレステロール」が25%、「脂肪酸」が13%という比率で構成されています。

この理想的なバランスで存在することで、バリア機能が正常に働きます。
実際、アトピー性皮膚炎の人は、細胞間脂質が減少し、バリア機能が低下しているというデータもあるのです。

そんなコレステロールがきちんと作られるには、製造工場である肝臓が十分に機能していることが大事。お酒飲みすぎなどで肝臓に負担をかけてはいけません。

さらに、コレステロールを作るにはビタミンB(特にB6)、ビタミンC、十分なタンパク質(アミノ酸)などが必要です。

つまり、無理なダイエットなどで栄養が不足した食事では、コレステロール不足を招き、

角層内のバリア機能が低下して肌が乾燥しやすくなるのです。

 

栄養素を肌まで届ける秘訣


栄養の供給が優先されるのは、内臓や血管・脳など、身体の内側にある臓器です。

生命の維持に重要な働きをする臓器を守るためです。

そのため、身体の中に炎症があったり、ストレスを感じていると、その炎症を抑えたりストレスに抵抗するためにたくさんの栄養素を消費します。

肌が荒れたって、髪の毛がパサパサになったって、生死には関わらないので栄養の供給は後回しなのです。

こうして、炎症、ストレスによって、栄養が肌に届く前に消費されてしまうことで、皮膚や粘膜の代謝が滞り、肌荒れなどを起こすのです。

ストレス・炎症を取り除けば美肌になる

一生懸命、食事やサプリメントから栄養素を摂っても、ストレスを抱えていたり、消化吸収がうまく行かなかったり、慢性炎症を放置したままだと、栄養は肌まで一向に届きません。

①栄養の吸収をよくするために胃腸の働きを良くすること。

②ストレッサーを排除すること。

③便秘などによる腸の炎症、お酒の飲み過ぎによる肝臓の炎症蓄膿症歯周病など、なかなか気付きにくい慢性炎症を放置していないかを知り、改善すること。

この3つが、健康な肌を手に入れるために重要です。

 

肌の健康を保つ食材


【ビタミンA】…うなぎ、レバー、あん肝、モロヘイヤ、にんじん、パプリカ

【ビタミンC】…パプリカ、芽キャベツ、ジャガイモ、いちご、キウイ、レモン

【たんぱく質】…肉類、魚、白子、貝類、卵、豆類

【鉄】…レバー、赤身肉、ほうれん草

【ビタミンB2】…豚レバー・鶏レバー・牛レバー・うなぎ・牛乳

【ビタミンB6】…かつお・まぐろ・牛レバー・さんま・バナナ

【ビオチン】…レバー、ナッツ類(ピーナッツ、ヘーゼルナッツ、アーモンドなど)、納豆、卵、かれい、ししゃも、いわし、うなぎ、あさり、モロヘイヤ、菜の花、きのこ(まいたけ、えのきたけ)

 

終わりに


肌にハリがあったり、髪にツヤがある人がモテるのは、身体の健康状態が反映されているからです。

人は本能的に健康体を持つ人に惹かれます。

逆に言えば、肌がボロボロ、髪がパサパサという人は、体のどこかに炎症があるか、栄養の不足があるということ。あまり魅力的には映りません。

乾燥に負けない肌や粘膜を作る栄養素はお分かりいただけたと思います。

どれか一つでも不足していると、肌の代謝はうまくいきません。

あとは、どうやって肌まで効かせるかが重要です。

消耗している栄養を見極め、消費を上回る栄養量を摂れば、皮膚トラブルは改善していきます。

暑さ・寒さなどの気温や気候の変化でも栄養の需要は高まります。季節の変わり目に肌が揺らぎやすかったり、アレルギーが出やすいのは、栄養素が消耗して、需要が高まっているのに足りていない可能性があります。

栄養不足からくる皮膚・粘膜のトレブルを参考に、自分にはどの栄養素が不足しているのか、日常の生活を振り返ってみてください。

きっと、補充すべき栄養素が見えてくるはずです。

 

 

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